MERXO

北山くんは神様

Endless SHOCK2022 観劇レポ/解説と考察①

9月6日から10月2日まで、福岡・博多座にて上演されていた「Endless SHOCK2022」を観劇してきました。

わたしは過去2012年・2015年と2度SHOCK本編を観劇したことがあったはずなんですが、ほとんど忘れていたため何となくあらすじと曲は知っている…という状態で観劇しております!

1ヵ月の公演期間は長く、何度も博多に足を運ぶ羽目になりましたがそれはまた別の話、遠征記はいつか書きます。

まずはSHOCKって一体どんな話だったっけ?というところから、公式パンフレットのMusic Listをもとに、1シーンずつレポと解説をしていこうと思います!

ついでに
北山出ハケ
該当ステフォ(北山)
 2022年10月15日(土)23:59まで公式オンラインショップで発売中!

楽曲収録CD
も載せていますので参考までに~

あらすじ

ニューヨーク、オフ・ブロードウェイ・シアター。
この劇場には、溢れる才能とステージへの情熱を兼ね備えた若きスター・コウイチがいた。彼が辛いるカンパニーが作り出す舞台は、連日大入り満員。
無事千穐楽を終え、打ち上げが行われているバックステージにもキャストとスタッフの笑顔が清ちている。


そこで早速「今度はシェイクスピア劇をやってみたい」と次の構想を語るコウイチ。
それに対し、ヒロミツは「俺たちが目指しているのは華やかなショーだ」と反対する。
ヒロミツは、このカンパニーのナンバー2。その上、彼が恋をしているオーナーの娘・リカがコウイチに想いを寄せているため、何かにつけてライバル視しているのだ。
そんな2人のやりとりを見て、「答えは急がずゆっくり考えればいい。私は、いつでも協力するから」と取り成すオーナー。子供の頃から彼女の温かいまなざしで見守られ、メンバーは心をひとつにして作品作りに励んでいたのだった。


翌日、ニューヨークの街中で、彼らは自分たちのショーが絶賛されている新聞の劇評を目にする。大劇場への進出の予感に沸き上がるメンバー。そこにオーナーが現れ、実は、前日ブロードウェイのインペリアル・ガーデンシアターから誘いがあったことを告げたのだ。ヒロミツを筆頭にチャンスの到来を喜ぶメンバーのかたわらで、一抹の不安を抱くコウイチ。だが、最後はコウイチも「それでみんなが何かつかめるなら」とプロードウェイの舞台に立つことを決めるのだった。


それから半年後。インペリアル・ガーデンシアターでは、コウイチたちの新しいショーが上演されていた。
だが、二幕「Japanesque Show」を控えた楽屋は不穏な家囲気。
ヒロミツが一幕でミスを犯したスタッフをどなりつけていたのだ。
「どう責任を取るんだ」と詰め寄るヒロミツに「何があっても、それに対応するのがプロ。必ずショーは継けなくてはいけないんだ」と意見するコウイチ。激しく対立する2人に、カンパニーの中にも「もう一度オフ・プロードウェイに戻ろう」と言い出す者も出てくる。
以前は、あんなにもまとまっていたメンバーの気持ちは、いつの間にかバラバラに。
みんなの心がすれ違ってしまったまま、二幕の開演を告げるブザーが鳴った…。

(公式パンフレットより引用。10月15日まで公式オンラインショップにて発売中

さて、さらにこのコウイチたちのカンパニーはリカを除いて孤児が集まってできた集団だという設定があります。「子供のころから温かいまなざしで~」というのは、オーナーがカンパニーの面々を育ててきたという意味合いがあります。

この設定が今年はパンフレットに記載されていない上に、セリフでの解説もありませんのでちょくちょく「あれ?幼馴染なのかな?」と思われる方も多かったかもしれません。

ジャニーズ舞台なので、説明不足ばかりで初見だと自分の中できっとこうなのだろう、と補完していかないと追いつけない部分がたくさんあるかと思います…(後述しますが…)

それではオープニングから作品をなぞっていきましょう!

1幕

Overture

SHOCK OVERTURE

クリエイティブスタッフ、キャストの名前が映像で映し出され、電飾によりSHOCKの文字が浮かびあがると幕が上がります。

ジャニーさんはもちろん、おなじみ振付師のトラヴィス・ペイン氏など、これまでの長い歴史の中で様々な人が関わって作り上げてきた作品だということがよくわかりますね…

Scene: 1 SHOCK OPENING

OPENING CONTINUE

KOICHI DOMOTO 「Endless SHOCK」Original Sound Track 2」収録

光一くんの姿が見え、その後ろで勢いよく立ち上がるカンパニーの面々。

堂本光一です」「まもなくみなさんをSHOCKのストーリーへとご案内します」というご挨拶があることから、このオープニングはコウイチ・ヒロミツたちのショーではなく、Endless SHOCKカンパニーそれぞれによるショーだということが分かります。

ってことは脳死で北山くんかっこいいって言っていいんだ…!!あーちゃんさん(綺咲愛里さん)のエスコートをしたあと、降りていくさまを見て微笑んでいる様がめちゃくちゃいい。止めの振付も多いので、これまで培ってきた体幹の強さが出ていて「っぽい振付」ではないですが北山くんだ~;;という超感動タイム。

紗幕が下りて、映像が入ってもきちんと顔作ったまま立ってるのえらいです。(当たり前)

出:舞台上/光一くんの真後ろ
ハケ:曲終わり、紗幕映像裏/上手

劇場への誘い(オーナー挨拶)

オーナーの島田歌穂さんが、カンパニーが上演している場所が『オフ・ブロードウェイ』であることや、オフの代表作として「RENT」(東宝がクリエで来年3~4月に上演しますね!)「コーラスライン」「ディア・エヴァン・ハンセン」(2021年に映画が公開されてましたね!こちらは日本未上陸です)などがあることが紹介されます。「ディア・エヴァン・ハンセン」の部分は、過去の上演のときは違う作品名だったらしく、ブロードウェイの最新事情を組み込んできているのはとてもいいですよね…なじみがあるかどうかは別として…

「今日は我々カンパニーの千穐楽というセリフで、オフ・ブロードウェイの劇場でコウイチたちのショーが始まります。

Scene: 2 Of Broadwayのショー

So Feel It Coming

KOICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track」収録

暗転し、まず見えたのはスタッフ(役)…?!「2番フライングレールにトラブル!コウイチさん、上空にスタンバイできません!」。本来であればここはコウイチは客席頭上にフライングしている状態から登場する楽曲ですが、コロナ対策演出(全編通して客席頭上で生歌唱を控えていたようです)としてカット。落ちそうになるトラブルの演出を逆手に取って、フライングスタンバイできない、というトラブルにして「大丈夫!ショーを続けよう!」とコウイチが舞台上に登場します。

舞台上で歌唱したあと、おなじみの面々・コシオカにセッティングされ客席へと羽ばたきます。

The Company

恐らくここはずっとInstの部分で合っていると思うのですが…有識者がいたら教えてください。コウイチとヒロミツが暗転で入れ替わり、若手の子たちと共に踊っていきます。途中から鮮やかな黄色いドレスでリカも登場し、ヒロミツの表情も柔らかくていいですね!!ここまでで開演20分近く経ってますが未だにソロパートが聴けてません。

出:舞台上センター/コウイチと入れ替わり
ハケ:リカ出てきた後、曲終わり/下手

NEW HORIZON

該当ステフォ:【No.40北山宏光】ステージフォト | ジャニーズショップ オンラインストア
【No.45堂本+北山】ステージフォト | ジャニーズショップ オンラインストア

KOICHI DOMOTO Endless SHOCK Original Sound Track」収録

ジャニオタをしていれば、これまでに1度は聴いたことがあるのではないでしょうか…?思わず手拍子をしたくなる、楽しい曲です~!

リカとコウイチ2人で踊った後、SHOCKといえば!な赤いスポーツカーが空を飛んだりして(意味不明なのでスルーします…きっと「お金がかかっていて、こんなこともできるんだよ!」という表現のひとつだと思いますが、昔からある演出=ジャニーさんのトンチキ発想だと思っているのでスルーします、してないけど)カンパニー全員登場し、恐らくこれがエンディングだったのでしょう、舞台奥が客席に切り替わって幕が下ります。

出:リカが一旦ハケたあと、コウイチソロのNEW HORIZONの1サビ終わり/緑幕の裏、下手3番最前列

Scene: 3 劇場のバックステージ

Yes, My Dream

該当ステフォ:【No.31北山宏光】ステージフォト | ジャニーズショップ オンラインストア

KOICHI DOMOTO 「Endless SHOCK」Original Sound Track 2」収録

ここからはカンパニーのオフの場面です!オーナーが「千穐楽」と言っていたように、みんながそれを祝うように大喜びしています。スタッフ役の人も加わって、とても良い雰囲気のカンパニーなんだろうな、というのが伝わってくる曲です。

そしてやっとヒロミツのソロパート!

俺がステージじゃPerfect!

みんなついてこいよ

任せてくれよEverything

たとえどんなときも

俺は最高!

と、かなり自信家なパートを普段のグループ活動では聴いたことのない歌唱方法歌い上げるヒロミツ、もとい北山くん。途中歌いづらそうになる日もありましたが、この歌い方がうまく身に付けばアイドル活動で歌いづらそうだった部分も減っていくと思うので、ぜひぜひモノにしてほしいです…!

木箱に座って上手であっちむいてホイしたり、リカの「あなたの輝く瞳に~」の裏で投げキッスしてたりたのしそうでかわいいです。投げキス正面向かってやれ!!!

オーナーが来てセンターでみんなで集合写真撮るポーズみたいになってるとこ、毎回コシオカと遊んでましたね~笑 突然跳ねだしたりするので、後ろのアンサンブルのお姉さんがびっくりしててかわいかった(かわいそうだった)です。笑

ここでコウイチが次のショーにシェイクスピアを考えている、と話すとヒロミツは笑って反対します。しかしオーナーに宥められ、納得はしていないもののこの場で話すことでもないかのようにその場を立ち去ります(というか、次の曲への流れですが)

憧れMy Dream

リカが「今日こそ伝えよう 私のこの想い」と歌いだす傍ら、ハラ・ショウ・リツキ・ハヤトたちとヒロミツは身なりを整え、ダッセェ指輪をリカに渡すシュミレーションをしています。この中ではショウが一番ヒロミツ→リカを面白がってるみたいで、わいわいヒロミツにはっぱかけてます。

ここでちょっと気にしてほしいのですが、リカはコウイチへの想いを「あなたへの憧れ」と表現し、ヒロミツはリカに対して「この世で一番君を好きなのは俺!」と直接的な言葉で表現しています。リカからコウイチへの想いというのは、本編中にリカ本人から「(恋愛対象として)好き」と表現されることはありません。リカからコウイチへの想いとして、最後まで考えていくポイントのひとつになるのでぜひ覚えていてください。

リカはコウイチに、ヒロミツはリカに贈り物をしようとそれぞれを追いかけますが、ヒロミツはオーナーにダッセェ指輪を間違って差し出してしまい、見つかってしまいます。オーナーは「うちの娘とどういう関係なの?」と問いただしたりしますが、ヒロミツがハケたあとも「あんな指輪でうちの子を落とせるなんて思ってるのかしら」と言っている表情はわりと柔らかく、かわいい娘を大切に思っている気持ちもありつつ、ヒロミツの気持ちをあたたかく見守っている様子が伝わってきます。

そして怪しげな男性が登場し、オーナーに声をかけます。「ブロードウェイ プロデューサー」ってどんな肩書だよ!彼はコウイチたちのショーを気に入ってオーナーに声をかけたのでした。

ハケ:上手

Scene:4 劇場の屋上

ONE DAY

該当ステフォ:【No.36北山宏光】ステージフォト | ジャニーズショップ オンラインストア

KOICHI DOMOTO 「Endless SHOCK」Original Sound Track 2」収録

アンサンブルの方々のしなやかな身体が美しくてめちゃくちゃ1階見てしまう曲。

リカがさっき渡せなかったネックレスをコウイチに渡すのですが、千穐楽のお祝いに」「みんなの感謝の気持ちよ」と、あくまで自分1人で用意したものではないと取り繕います。(セリフ後、コウイチと2人きりでなくなったという点もあるかもしれませんが…)

その様を見たヒロミツは、リカに渡したかった指輪をそっと胸ポケットにしまいます。カンパニーのみんなの前では、「いつものヒロミツ」みたいな顔をして。

コウイチの「この町の中に、夢も希望も、挫折もある」というセリフの中で、"挫折"というキーワードを聞いた瞬間ヒロミツの表情が変わり、リカへの気持ちとは違う、これまでこの町で過ごしてきた思い出だけでなく今も抱えているコウイチへの嫉妬、憧れを思い出したのだと感じました。

ここで表情を変えるというのが公演通して一貫していたので、演技プランとして大事なポイントの一つだったのだと思います。北山くんのこういう顔が好きです。

曲終わり、マツザキとこそこそリカへのアプローチ(肩に手を回す)を画策してわちゃわちゃしてるのはかわいかったですね~!あれ北山くんの悪いとこでてます。(つまんないとこ…)あーちゃんと打ち合わせしてるのかしてないのかよくわからないくらい嚙み合ってない日もありましたね…笑

また、上手→下手の日替わりシーンも日々オタクが楽しみにしていましたね!北山くんのお誕生日やTravisのデビュー決定が話題になったり、ヒロミツだけローラー履いてるので速度ネタだったりみんな楽しそうでした。

出:上手屋上/リカのセリフ「私たち、この町で生きてきたんだね」の直後
ハケ:オーナーがコウイチだけ残るように指示したあと/上手
屋上でオーナーが1人になったあと、1階部分で上手→下手ローラー移動あり(内容日替わり)

Scene:5 ニューヨークの街

It's A Wonderful Day

該当ステフォ:【No.27北山宏光】ステージフォト | ジャニーズショップ オンラインストア

KOICHI DOMOTO 「Endless SHOCK」Original Sound Track 2」収録

ブロードウェイの街って朝から遊べる街なんですか?1日観劇しようよ!ってことなのかな……と思いつつ、ヒロミツのクソダサハートスーツが見どころのこの1曲。

このハートスーツ、だっせえな~とは思っていたのですが背中中央の生地のつなぎ目がかなりハートの模様に気を使って縫い合わされていて感動しました。仕事が丁寧。

またしてもヒロミツは指輪を振り向きながら差し出すのでリカでなくコウイチに差し出してしまうので、行き交う人々に奪われてしまう(コウイチがふざけてあげちゃう)のが不憫で愉快でした。

公演前半では「あの指輪高かったんだぞ!」「高かったのに~」など、値段についてコメントすることが多かったのですが、後半では値段については何も言わなくなってましたね。指輪が返ってきたあとも、「よかった~」だけになってた印象です。

エストサイドストーリーのようなダンスバトル。ジャニーさんイズムですね~… アクロバット的な動きが多いヒロミツなので、ハートスーツはかなり動きやすい素材で作られているんだろうなと思います。

ストリート・ドラムの演奏があり、カンパニーの面々や行き交う人々はドラムの演奏(とストンプ的な動き)に夢中になりますが、ヒロミツは笑うのみで最後はドラムから離れていくのが目立ちます。

出:カンパニーの面々がサビを歌った直後、舞台後方パネル奥下手

夢のその先

該当ステフォ:【No.41堂本+北山】ステージフォト | ジャニーズショップ オンラインストア

コウイチがCONTINUEのフレーズを思いつき、みんなで歌ったところでコウイチの顔写真が載った新聞に気づくカンパニー。

新聞には「新しいスターの誕生!」と。ここ、ヒロミツのパートなのですが真後ろにいるマツザキも口パクでそれを読んでいるのがかわいかったです。

新聞を読み、メジャーデビューできるかもしれない!と喜ぶ面々の中で、「俺がもっと光を浴びるチャンスだ」と野心を抱くヒロミツ。

コウイチがさっきのパーカッションの人をカンパニーに入れたら何か面白いものができるんじゃないか?と提案しますが、ヒロミツは「今でもこんなに認められてるんじゃねえか、俺たちだけで十分」と一蹴します。

ヒロミツはコウイチに「ライバルが増えちゃうのが怖いのか?」とからかわれ、思わず「俺にとって(チャンス)」と答えてしまいます。慌てて「俺たちにとってチャンスなんだよ」と言い直しますが、一瞬微妙な雰囲気に。コウイチを追い越したい、もっと注目されたいという想いだけが先走っているのがよくわかります。

するとオーナーが現れ、昨晩ブロードウェイのプロデューサーから誘いがあったことを告げます。さっきまでのスタンドプレーとは打って変わって、ヒロミツはカンパニーの面々と一緒に喜びます。

しかしリカが、「これもコウイチのおかげね」と余計な一言。コウイチが注目され、コウイチがいなかったらここまで来れていなかったことはカンパニーの誰もがわかっています。しかしヒロミツにとっては、わざわざそれを口に出されることが嫌なのです。ましてや想い人が自分のことなんて見ていないというのがまざまざと分かります。

一方のコウイチは、「大劇場がいいとは限らない。オンの先に何が見えるのか、それを考えなきゃな」とつぶやきます。その言葉に、ヒロミツは「コウイチは行きたくないの。だったら1人でシェイクスピアでもやってろよ」と、ふざけた口調で返します。内心では"俺の最大のチャンスで、カンパニーの殆どがやりたいといっている大劇場でのショーをコウイチの鶴の一声で断ってたまるか"という想いが見て取れます。

しかしリカが(すでにお気づきかもですが、リカは基本ずっと厄介です)「何言ってんの、コウイチがいなかったらはじまらないでしょ」とヒロミツがめちゃくちゃ言われたくなさそうな言葉をかけるのです。案の定、それまで軽い口調でギリギリ笑っていたヒロミツはキレてしまい、リカに大して「お前は黙ってろ!」と強い言葉を投げかけてしまうのです。リカはちょっと驚いたような、ショックを受けたような顔をしてますがさすがにいい年齢なんだしヒロミツの恋心に気づかないにしてもライバル心には気づいて言葉を選んでほしいものです。

キレたヒロミツに対して、コウイチは「お前は大劇場に行って何がやりたいんだ」と優しく聞きます。ヒロミツは「俺は俺のやり方で前に進んでいくんだよ」というあいまいな回答しか返しません。ほかのシーンに比べて、ここだけコウイチとヒロミツが一緒に育ったことがわかる兄弟関係のようなものが垣間見えます。

ただ彼らはもういい大人なのです。コウイチにはまだヒロミツが自分の後ろをついてくるかわいい弟分のように見えているのかもしれません。「周りが見えなくなったらおしまいだぞ」とヒロミツに声をかけ、ヒロミツは新聞を投げ捨て帰ってしまいます。

このヒロミツの行動は幼稚ですが、実はヒロミツはもうコウイチのほぼ真横まで迫るほど大人になっていることにコウイチこそ気づいていません。ただ、それに気づいている人はカンパニーにはいないのです。

ヒロミツがいなくなったあと、ヒロミツを慕うリツキがどうすればよいのかわからなくなっている様子に、コウイチは「大丈夫だ。行ってやれ」と声をかけます。また、ほかに解散していくメンバーの中で、マツザキには「ヒロミツが何を言っても、お前だけはあいつのそばにいてやってくれ」と頼むのです。

マツザキは力強く頷き、ヒロミツを追いかけますが、ここでコウイチに頼まれてなかったらマツザキは普通に帰ってたんだろうか。マツザキはどうして、ここでコウイチの頼みを聞いたんでしょうか。信頼するコウイチの頼みだから?ヒロミツが心配だったけど、コウイチの言葉が後押しになったから?ここからヒロミツが孤独になっていく過程において、マツザキの気持ちの所在がとても重要だと思っています。

ハケ:下手

Scene: 6 インペリアル・ガーデンシアター

Introduction

さあ気を取りなおして明るい楽しいインペリアルガーデンシアターです!(ほんとか?)

プロデューサーの誘いからついに半年後、幕が上がります!

チームUSAの3名が力強くオープニングを飾ります。

Dancing On Broadway

該当ステフォ:【No.43堂本+北山】ステージフォト | ジャニーズショップ オンラインストア
(曲終わり、ハケる直前)【No.34北山宏光】ステージフォト | ジャニーズショップ オンラインストア

KOICHI DOMOTO 「Endless SHOCK」Original Sound Track 2」収録

この曲もわりと有名な曲だと思います!振付がとてもかわいいのと、ヒロミツ&リカの絡みもあるので見どころたくさんです!

帝劇版配信ではあった、ブロードウェイの有名な作品のネオンロゴはなくなってましたね…あれ好きだったので残念です。(あったら本当にごめんなさい、顔しか見てませんでした)

個人的に北山担は理解してくれると思うのですが、「弾む Beat on the Band」「輝きを~今を~」の片腕を横に伸ばし、反対側の脚を曲げているポーズのヒロミツめちゃくちゃかっこよくないですか?北山くんあるあるの重心がグッと一瞬で落ちるので、めちゃくちゃテンション上がります;;

あとリカとコウイチの「走り続ける Broadway Street」の裏で出てくるのも最高。手拍子しながら跳ねてるのもかわいいし、間奏で最後列センターで左右に揺れてリズム取ってるのも最高。北山くんは最高です。

出:上手前/コウイチ「♪僕らの夢は止まらない~」くらい(ちょっとあいまいです)
ハケ:曲終わり/上手

Memory of Skyscrapers

くっそまぶしい。舞台奥のLEDパネルが下半分真っ白になるので、めちゃくちゃまぶしいです。ラストヒロミツが出てくるので双眼鏡で観てたんですが、まじで目がつぶれました。

出:バックLEDパネル白くなり、アンサンブルハケと入れ替えで/上手最奥からセンター板付き

MOVE ON

該当ステフォ:【No.26北山宏光】ステージフォト | ジャニーズショップ オンラインストア

バックLEDが真っ赤で目がつぶれました。

このために生きてる!このために観劇きた!北山担はこのためにSHOCK観に来てるといっても過言ではないです。2022年の新曲で、これまでライバル役が変わるごとに変更になっていた楽曲が今年からの「MOVE ON」に固定になるそうです。次のライバル役が誰になるかはわかりませんが、固定曲だからこそ違いが出て良かったりするよね。

そんなことはさておき、キスマイのライブでは装飾ゴテゴテキラキラの衣裳は近年出てきていなかったので(玉さんの作る衣裳は基本派手でもキラキラ装飾は少ないので)。大歓喜のナポレオンジャケットでした。赤髪肯定派じゃなかったのですが、この曲だけは最高!めちゃ似合ってました。

近年"ずっと本気でかっこつける"北山くんを見ていなかったので卒倒しました。大好き、めちゃくちゃかっこいい。大好き。ヒロミツの役柄、昔みたいでとっても助かります。

直さんのドラムの周りで踊るシーンでは、アンサンブルの皆さんとアイコンタクトして音を楽しんでいるようでした。

曲中の下記の部分がだいすきで、

命かけたこの夢に あいつの背中が遠く見える

伝わらないこの恋心を受け止めてみよう

俺とお前だけ 誰もいない

それでも俺は走りたいんだ ああ、一人でな

願いすべてを歌にのせ やり遂げる さあ

インペリアルガーデンシアターに立つということ、伝わらない恋心を受け止めてしまうと、もうヒロミツにはコウイチしか見えていないんだ、というのが表現されています。そしてコウイチを追い抜いてしまったら、もう目の前には誰もいない。一人の世界。なんつ~ワンマンだよって思ってしまいますが、ヒロミツにとってはコウイチ>>>リカなので正直リカを好きな気持ちは本当にあるとは思いますが"コウイチを諦めて俺に振り向かせる"という達成感のためもあったのではと思ってしまいます。

この曲はずっとヒロミツが1列目!0番!SOLITARYのためコウイチが出てくるまで、ヒロミツはずっと気持ちよく大舞台で自分をアピールしてて楽しそうでした。

ハケ:曲終わり、コウイチと入れ替わりで/下手

SOLITARY

KOICHI DOMOTO 「Endless SHOCK」Original Sound Track 2」収録

そりたりはいいぞ。

この曲、ヒロミツは下手1袖でリカたちと一緒に登場するはずだったのですが、出るはずのタイミングで出てこずにコウイチが急遽ヒロミツのポジションも踊ります。慌てて上手1袖から飛び出してくるヒロミツ、シャツはズボンから出てるしネクタイも首からかかってるだけのあり様で"お前何やってんだ!"と叫んでいるが、すぐにマツザキに上手に連れ戻されていく。観ている客は、出トチったのかな…なんて思ってしまいそうです。

曲自体は本当にかっこよくて、何かの機会があるならばライバルがちゃんと登場できたVerも披露してほしいものです。ヒロミツがこれ出てたらあと20回は観に行ったわ!!!!!!

出:「ヒロミツくんは?」のあと、マツザキたちの上手ハケ・コウイチとリカが踊りだして。/上手1袖
ハケ:出た後、マツザキに連れ戻され/上手


Scene:7 バックステージ

Missing Heart

該当ステフォ:【No.33北山宏光】ステージフォト | ジャニーズショップ オンラインストア

KOICHI DOMOTO 「Endless SHOCK」Original Sound Track 2」収録(通常盤のみ)

SOLITARYで1幕が終わり、ヒロミツが登場できなかった理由は「セットが袖に引っかかっちゃった」「(袖の)レールが引っかかっちゃって」だと判明します。

「出トチったって思われるのは俺なんだから」「どう責任取ってくれんだよ!」とスタッフに詰め寄るヒロミツ。

しかしよく考えてみてください。もしくは、これを大前提に前曲・MOVE ONを見てください。セットなんて下手からいつ出てきた?なぜ袖をSOLITARYで触る必要があった?
曲中、アンサンブルの出ハケも含めて上下それぞれの袖を使っています。リカが出れているのに、同じ場所からヒロミツが出れないってどういうこと?
同じタイミングでハケたショウがもっと早く出ているのに、ヒロミツだけ全然着替えが間に合っていないってどういうこと?

ヒロミツがSOLITARYの出番に間に合わない理由、何度考えても理解できません。

ただこのシーン、ヒロミツの言っていることは自分勝手な理由ばかりで正直擁護できません。唯一、「毎日毎日変更出しやがって」という点だけあ~困るよね~…とは思います…そうなったほうがいいのは理解しますが、舞台は諸々オペレーションがあるものなので、そのために時間を割くのは限られた時間の中で困ることだったりします。事故やミスが起きる原因になるというのは一概に否定しきれません。

コウイチの「ステージは生き物だ。それに対応するなんて当たり前のことだ」に対して、ヒロミツは「決められたことをきちっとやるのがプロ」と反論します。これは持論なんですが、決められたことをきちっとやるのは重要ですが、スターはそうではありません…。決められたこと以上のパフォーマンスを見せてくれる人が売れていくので、ヒロミツがコウイチを抜けないのは正直納得してしまいます。

いや~コウイチ、ド正論だなあなんて思っていたら、「お前はもうステージに立つな」とかいうトンデモ発言をし始めます。

そして、次のショーを考えている、とカンパニーに話しますが、リカたちからは「まだ半年しか経ってないのに?やっとここまでこれたのに?」と疑問の声が上がります。

(この日、公演始まって半年?!オーナーはあの日から半年って言ってたのに?!稽古期間や準備期間は完全に無視なのか?)

コウイチはこの言葉に「そんなにこのショーにこだわるならやってみろよ、俺抜きでな!俺の立ち位置もヒロミツ、お前やればいいだろ」と一方的。ヒロミツは何も言わずに悔しそうに、みんなから背を向け顔を覆います。

ヒロミツはコウイチのことを誰よりも近くで観てきて、敵わないと自分が一番理解しているからこそ隣、そしてその先を目指して頑張ってきたわけですが、コウイチ自ら0番を放棄してお前がやれ、というのはヒロミツが求めていたものではありません。幼いころ、一緒にショーに立ち続けると夢見ながら今日までやってきて、コウイチのワンマンじゃなく隣で対等になりたかった。その背中を追い越してみたかった。
今の自分ではコウイチの立ち位置に立てないと頭では理解できるので、「ああやってやるよ!」とは返せず、何も言えなくなってしまいます。

ヒロミツはこれまでも基本的には言いたいことは言わないで我慢してきたけど、爆発したときに大暴走しちゃう、という感じだったのではないかな~と思います…。

空中分解しかけるカンパニー。リカはコウイチに「私は何があってもコウイチについていくから!いつだってそうしてきたから」と声をかけます。だってそれしかわかんないし、と付け足すリカ。やっぱり、リカはコウイチが正義だと信じているだけで、カンパニーに守られて育ってきたのでコウイチのことを好きだと思い込んでいるのかもしれない……と思ってしまいます。

リカの言葉はヒロミツも聞いていて、耳を傾けます。「何があっても」リカはヒロミツについてきてくれません。それを直接聞いたヒロミツは、「お前はすべてをかき乱す、俺たちを置いて、ただ一人だけ」と歌いだします。

コウイチは「俺一人だけでも進もう」としているところを、限界を迎えたヒロミツがついに「俺の前から消えてくれ」と歌います。

2幕のJapanesqueで使う刀を手に取り、「Show must go onかよ」と吐き捨てるヒロミツ。小道具をぞんざいに扱うんじゃないよ!キャストの風上にも置けません。許せないよ!

一連のすべてを見ていたオーナーは、コウイチに経験からの想いと「周りが見えなくなっていた」ことを話します。コウイチは「俺はそうではない」と助言を受け入れられず、ショーを続けていくこと、常に先を見続けることに執着するばかりなのでした。

出:オーナー「うちの劇場とは大違い~」のすぐあと/上手
ハケ:化粧前セットの奥/下手

Scene: 8 Japanesque Show

Japanesque 組曲

該当ステフォ:【No.32北山宏光】ステージフォト | ジャニーズショップ オンラインストア
【No.42堂本+北山】ステージフォト | ジャニーズショップ オンラインストア

う~んジャニーズ舞台あるあるですね、謎対立殺陣シーンです。

姫役のリカが、賊(ヒロミツ軍)に攫われコウイチ軍が助けに行く、という流れです。まあ殺陣はいいとして(よくない)。途中上手でお得意の高速水分補給(8/10Youtubeネタ)をしつつ、手数の多い殺陣をがんばってました。汗すごかったねえ…

さて、赤い階段が現れ、コウイチを足蹴にしヒロミツは階段上のリカ姫を奪いに上っていきます。コウイチはそれまでの傷を抱えながら、ヒロミツ軍をなぎ倒しいよいよラスボス・ヒロミツの元へたどり着きます。いざ相見える、刀を交わす――となったところで、ヒロミツが上手に刀を落としてしまいます。わざとなのに、やっちまった、みたいな顔をするヒロミツ。お前はどうすんだ、みたいな顔をしているのが、全貌を知っていると怖いです。

慌てて予備の刀をハラが持ってきます。コウイチはそれを抜きますが、その重さ・輝きからかすぐにそれが真剣だと気付くのでした。「ハラ…お前…これ…!!」とコウイチは言いますが、誰も「本物の刀だ」って言わないの初見には不親切だな~wって思いました。まああくまでショーとして上演しているのですから仕方ないっちゃそうなのですが…

コウイチは「何があってもショーを続ける」ため、真剣を床に突き刺し、ヒロミツに抜け!続けろ!と告げます。それが真剣だと知っているヒロミツ。真顔でそれを見ていましたが、「続けろォ!」とコウイチに言われ覚悟を決めそれを抜きます。しかし、刀を持つ手は震え片手で力なく握るばかり。コウイチは芝居を続け、刀を振らないヒロミツの手を取り自分の体の前で強く引きます。途端に噴き出す血しぶき。ヒロミツはコウイチを真剣で切ってしまったのです。そしてコウイチの腹部を刺してしまう。(にしてもあんな頭の後ろから血が噴き出すってどういうことなんだ…とは思いますが、あれ自体は本来のJapanesqueに組み込まれているものなのでしょうか)

コウイチを刺してしまったことに怯えるヒロミツに、「続けろ、続けろ!」と叫びヒロミツを模造刀で斬るコウイチ。本来であれば最後、敵であるヒロミツがコウイチにやられ階段または2階から落ちなければならなかったのでしょう。

芝居を続けないヒロミツをどかし、勝利のポーズをとるコウイチですが、受けたダメージのために階段を転げ落ちてしまいます。痛み、苦しみに悶えるコウイチ。ヒロミツはそれをのぞき込み、自分のしたことを受け止めきれず、なんてことをしてしまったのだと手を震わせ頭を抱えます。(実際には抱えないんですが、言葉の表現として…)

ハラは渡してしまった真剣を拾い上げ、それを見つめるのでした。

ここ、コウイチが落ちたあとセットに燃え盛る映像が投影されているのですが、一体それはJapanesqueのものだったのか?個人的にはコウイチがポーズを取って音楽が止まったところで本来はショーの終わりだと思っているので、やっぱりコウイチがひどい事故にあったことを表現するためなのか?もし後者なら意味わからないしだっせ~なと思ってました、、笑

そして1幕終了。

出:リカがセンター奥に消えていったあと、暗転中/上手から。センターでコウイチとすれ違い下手1番に板付き。

ハケ:なし。舞台奥、階段上。紗幕奥にて芝居したまま1幕終わり。

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さすがに長いので2幕はまた別に書きたいと思います…!

つづきはこちら:

merxo.hatenablog.com

1幕、これで75分なの濃密すぎるんだよな~w