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北山くんは神様

防振双眼鏡のスゝメ

防振双眼鏡をついに買いました。

(追記:2020年2月6日 実際に使用してみたレポートを追記しました。)

2019年10月1日から消費税が増税されるということで、世の中は買いだめだったり高額商品を購入したり増税対策をしていましたね……
かくいう私も例に漏れず、「防振双眼鏡買うなら今しかない!!!!」と決意したのでした。

防振双眼鏡とは?

「防振双眼鏡」とは、手ブレを自動で補正してくれる双眼鏡です。
元々はバードウォッチングや天体観察用を想定して発売された防振双眼鏡ですが、最近はオタクがコンサートなどで使用した口コミが広がり、ハロオタやジャニオタに広く知られるようになりました。
Blu-ray画質になる!」「暗くて見つけにくかったバックの自担が見える」など、耳にしたことはありませんか?
通常の双眼鏡が3000円〜30000円程度で買えるのに対し、防振双眼鏡は性能がいいぶんお値段もそれなりにします。安くて50000円〜150000円ほどです。(双眼鏡はカメラ同様性能を求めれば天井がない世界です………)

今回は通常の双眼鏡との比較をしつつ、ジャニーズのコンサートだけでなく観劇での使用を前提に、購入候補だったもの・購入したもの・おすすめ店舗を紹介します。

これまで使っていた双眼鏡

www.vixen.co.jp

Vixen アリーナ M10×21
2014年夏に観劇メインで使用するために購入。TDCホール、帝劇など2000人規模の劇場から、紀伊国屋ホール、サザンシアター、本多劇場など中小劇場、広いスクリーンでの舞台挨拶でも活躍してくれました。
定価9000円になってますが、家電量販店では6000円程度で購入した記憶があります。
倍率が10倍で、軽くて長時間構えていられる(それでも疲れるけど……)のがこの機種のいいところでした。観劇であればまあ普通に満足出来ていました。しかし、コンサートだと暗い……!軽くて持ち運びしやすい点が売りの機種では、明るさを確保するための口径が足りません。

双眼鏡の口径と明るさの関係について

工学に詳しくないので、下記キヤノンのサイトを参考にしてみてください。
キヤノン:双眼鏡の基礎知識

購入候補によく上がる防振双眼鏡

CANON BINOCULARS 10×30 ISⅡ

cweb.canon.jp
こちらは10倍のものです。防振機能はボタン式で、常に押し続ける必要があります。
指で押し続けるのは疲れるので、お弁当箱用のゴム+くるみボタンなど工夫をして押し続けるのが定番です。
スイッチ式のものは5分など一定時間で自動OFFになってしまいますが、ボタン式はそれがないので一瞬たりとも見逃したくない方におすすめです。根強い人気があり、コンサート会場でも十分な倍率・明るさがあることから価格.comでもランキング上位に挙がっています。
また、こちらは防振ボタンを押している間は上部のランプが緑色に光ります。録画と勘違いされる可能性があるため、ランプをシールなどで覆っている人が多いです。

CANON BINOCULARS 12×36 ISⅢ

cweb.canon.jp
こちらは上記と同じ日に発売された12倍のもの。同様に防振機能はボタン式です。
12倍なだけあって、推しや自担の汗はもちろん、うっすら青髭まで見えます。いやちゃんと剃れよって思うんですけど……
この機種のすごいところは倍率が上がるとどうしても明るさが落ちがちな点をカバーしていることです!まさにBlu-ray
しかしネックなのが重量で、今回紹介するものの中で最も重く、660gもあります。
ほぼ週刊少年ジャンプ
550mlのいろはすよりも重い。コンサートでの使用を考えた場合、オープニングからMCまでの約1時間ですら結構きつい。
筋トレにはちょうどいいかもしれませんが、「推しとの接触でゴリラだと思われたら困る」人にはおすすめできません。
荷物としても重いので、LCCで身一つで搭乗したいときなど重量制限の足かせになるやもしれません。

Vixen ATERA H12×30

www.vixen.co.jp

手に取りやすい価格の双眼鏡でよく目にするメーカー・Vixen(ビクセン)の防振モデル。
倍率が12倍ありながら、防振双眼鏡最軽量の422g。これまで重さから防振双眼鏡を敬遠していた女性オタクもこれで安心できます!500mlペットボトルより軽い!!
また、CANON 10×30とほぼ同じ価格帯で12倍がゲットできるというのもポイントです。
カラーはベージュしかないのですが、2019/9/27に同性能のブラックが発売されました。(価格が全然違いますが同性能です)
こちらはスイッチ式です。5分間スイッチをオンにしていると自動的に切れてしまうので、一瞬双眼鏡を下ろす時に自分で切って入れ直す癖をつけるしかありません。また、ランプが側面(覗くレンズ側)にあるので、他の方からは気になりにくいですが舞台現場での使用の場合、暗転などした瞬間に後ろの人から気になる場合があります。これもシールなどで隠す必要がありそう。

CANON 12×36との違いは口径です。数値上の明るさがCANONは9ですがこちらは6.3です。
軽さを取るか?明るさを取るか?というのが問題かな………と思っていたのですが!

明るい店内と暗い外で試してみると……

CANON 12×36とVixen 12×30、どちらにしよう……と私も迷っていました。都内で双眼鏡選びといえばココ!と言われるビックカメラ有楽町に行き、試すとやはり明るさに違いを感じます。
ただ値段がネックなんだよなあ、と思い様々な量販店で値引き交渉をしよう!と足を運んだ夜のヨドバシカメラ新宿西口本店

Vixenのがめちゃくちゃハッキリ見える!!

実際オタクが双眼鏡を使うのはほぼ100%、暗い劇場やコンサート会場の中ですよね?
白い蛍光灯やLEDで照らされた家電量販店の店内のような環境じゃないですよね?

つまり、家電量販店の店内で試して選んでも、同様の効果が現場で得られるとは限らないのです。

ヨドバシカメラ新宿西口本店では、双眼鏡コーナーが外にあるため、夜間であれば暗い環境の中で双眼鏡を試すことができます。
そこでCANON 12×36と、Vixen 10×30を比べると、CANONは目標の周りが他の光に邪魔をされて少しぼやけてしまうのですが、Vixenはそれがなく目標の輪郭がはっきり見えました。
(店員さんの話を聞くと、夜来るお客さんは大抵Vixenを選ぶらしいです……)

都内で双眼鏡選ぶならココ

何よりもまず夜、暗い環境で試せる。それだけで行く価値あります。店員さんの説明が分かりやすいです。

店員さんの知識が豊富です。周りに劇場が多いので、オタクの気持ちに寄り添って教えてくれます。

お試しできるレンタル双眼鏡

実は防振双眼鏡は買わずとも現場でその性能を体験することが出来るのです!
レンタルで利用すれば、実際にどれくらい明るいのか?倍率が高いのか?店頭だとわからない点が解決できると思います。

防振双眼鏡のスゝメ

結局わたしはヨドバシでの感動そのままにVixen ATERA 12×30を買いました。
ちなみに、前述しましたが新色のブラックが出た影響で旧色・ベージュのモデルがぐんと安くなってます。
CANONも、11月に8倍と10倍の新型が出るので、その前後は同じ倍率のものは安くなる…?!かもしれないので要チェックです。

まだ現場で使えてないので使用レポできずすみません…!!また使ったら追記するかもしれません。
防振はいいゾ!!!!!って早く言いたい。

以上、防振買って浮かれたやつのブログでした。

実際に使ってみた

(2020年2月6日追記)

現場① THE NETHER

自担舞台、「THE NETHER」にて初使用しました!!
劇場は東京グローブ座森ノ宮ピロティホールです。

この作品はミュージカルなどではなく、ストレートプレイで重めの戯曲だったので、
客席まで明るくなるような照明のシーンもほどんどなく、自担が出ているシーンは取調室という極めて客席が暗いシーンだったので、
とても鮮明に観ることができました!舞台の間口もそこまで広くなく、12倍といえど首を振りながら観ることは少なかったです。
白いシャツの下に透けるTシャツ、アホ毛涙の粒まで一つ残らず見えた……!!と思っています(笑)

現場② ジャニーズカウントダウンコンサート

1年の締め括りといえば!カウコンですね!
今回は運良くアリーナ席だったので、それほど遠い距離から観たわけではありませんが……
完璧最高ってほどは見えませんでした(泣)
敗因として、カウコンは中継が入ってドームの様々なところでタレントが歌っているので、客席は通常のコンサートに比べてとても明るいです。
通常のコンサートの明るさで考えるなら、常にアンコールの明るさみたいな……
その状態だと、Vixen 12x30の良さである暗いところでの鮮明さというのが生かしきれなかったなあと思いました。
きっとそれこそ野鳥を観る専門みたいな双眼鏡だったら客席が明るくてもみやすかったのでは……

結論:客席が暗ければ暗いほどめちゃめちゃよく見える!

以上、追記の使用感レポートでした!